エンジンスタンドを作ってみたよ(後編)

 試しに作ってみたのですが、エンジンを固定するステーの強度不足が露呈。
 とても実用に耐える物ではありませんでした。

 そこで、強度不足を解消すべく新たな素材を投入して、改良を試みました。

前回作ったエンジンスタンドです。

水道管を利用したフレーム部分は充分な強度があると思われるのですが、ホームセンターで調達した鋼材を使用したステー部分の強度が不足していました。
エンジンを搭載した状態で荷重をかけると、ステーが見事に曲がります。

これでは十分なトルクもかけられないし、トルクレンチを使用する際にも支障があると思われます。
んで、リベット止めしたステーの部分をドリルで揉んで外していきます。

取り外したステーは、何かに使う機会もあるでしょう。
ステーを取り外して、フレーム部分のみになりました。
新たなステーの土台となる鋼管です。長さ90センチ。これを、必要な長さに切断して使用します。

たまたま、ちょっと遠くのホームセンターで見つけたのですが、何処でも入手できるかどうかは不明です。スチール棚のフレームのようです
本当は、これを使おうと思っていました。

システムキャリアのバーです。強度的にも充分だし、カーショップやホームセンターでも入手可能でしょう。

ヤフオクで探したのですが、なかなか安い出物が見つからなかったので、上の鋼材を使うことにしました。
長さ38センチに切断していきます。

写真ではグラインダーに切断刃を装着して切っていますが、金切り鋸でも充分に作業可能でしょう。
グラインダーを使用すると、切断面にバリがでますので、削っておきます。
ステーの土台が2本出来ました。

ここからは、前編の作業と基本的に同じです。

ゴミケースで位置合わせをして穴開け、固定の繰り返しです。
下の土台部分が出来ました。

今回は水道管も含めて貫通穴を開けて、6Mのボルト止めとしています。
足で踏んづけて体重をかけても、全然平気です。
あちゃー、縁ぎりぎりになっちゃったよ。

ま、大丈夫だろう。一応ワッシャーを噛ましてあります。
一応完成しました。

ケースを仮組みして、各部のチェックをします。

とりあえずは問題なさそう。
ようやく完成しました。

色塗ろうかな〜。でも、ケミカルとか使うとどうせ剥がれちゃうから、このままでいいか。
前回からの宿題だったステー部分です。

角材を利用したことによって合成アップしているのが…わかりますか?

ちなみに、ステー自体も新たな物を取り付けています。T字の溶接済みのを買ってきました。
実際にエンジンを搭載してみます。

フライホイール周りは、以前外してしまったままです。

シリンダーヘッドを揺すったりしてみましたが、ぐらつきは全くありませんでした。
ステー部分も曲がったりすることなく安定しています。

これなら、かなりのトルクをかけても大丈夫でしょう。
もちろん、エンジンを立ててみても安定しています。

これで、エンジンの清掃から分解、組付けまで、メンテが効率的に出来そうです。

 一応これで完成型となります。費用は全部で7,500円少々。なるべく金属加工を少なくして、簡単に作れるように考えてみましたがいかがでしょうか?パーツさえそろえてしまえば、約半日で製作できると思います。

 完成品で販売している物の約半額ですが、手間を惜しまない人と、DIYが好きな方には、充分実用に耐える物が出来るのではないかと思います。

 一応、完成型の図面(PDFファイルです)をでっち上げておきます。参考にしていただければ幸いです。


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