メタルクリーンαを試してみる


以前から気になっていた、メタルクリーンαというケミカルを試してみることにしました。


これです。
近くの工具店で1300円ちょっとで購入しました。

環境にも優しく、手肌にも優しく、洗浄後防錆効果もある。
今まで灯油等の洗浄油で落ちなかった油汚れやこびり付いたカーボンも落ちるという、まるで夢のような洗浄剤です。

複数のサイトでその効果のほどは実証されていますが、気になることが1つ。
NSRの整備をしていて、何が手こずるって排気ポート側のRCバルブが収まる部分です。

結構カーボンが付着しますが、これがなかなかとれない。狭い上に形状が入り組んでいて、歯ブラシなどで擦ってもどうしても届かないところが出てきます。

メッキ部分は・・・・の行
丈夫と定評のあるNSメッキは大丈夫なんでしょうか?

焼き付きシリンダーで実験だぁ!!
はい、完全に終わっています。

セカンドリングが溶けて、ピストンピンの隙間に入り込んでいます。これ以上どんなにがんばっても、ピンは抜けません。

カーボンは、そんなに堆積してない様子。デトネもなさそうです。
がちゃがちゃです。
ここまでなると再生は不可能。

最近はjhaなんかで再メッキもしてくれるそうですが。今回は人柱ということで、チ〜〜ン。
排気ポートです。結構カーボンが付着しています。
RCバルブは、予備として保管しています。
メタルクリーンは粉状の薬剤を、水に溶かして使うタイプの物です。
1袋600cで水20gに溶かして使うそうな。

クランクケース洗浄でも、20gは必要ないであろう、とのことで1g分ずつ(30c)分包にします。
怪しい薬ではありません。

分包した後、タッパに詰めて保管します。
湿気に弱いそうな。
使い方は、分量の水に溶かして浸け込むだけ。水よりもお湯の方が効果が高いそうで、今回はメッキへのダメージを調べる実験なので、お湯を使用しました。

シリンダーの半分が薬液に浸るようにして
保温のために発泡スチロールの箱に入れて
一晩放置します。

浸潤時間は、MAXで12時間とのこと。
現在午後9時過ぎです。
翌朝。

液は透明感は保っていますが、結構黒くなっています。
ピストンのカーボンはほとんど落ちています。

擦ったりしてはいません。本当に浸けておいただけです。ピストンピンのメッキへのダメージも見られません。
排気ポート側。

見事に半分です。
浸かってた方。

完全にカーボンがとれてはいません。
浸かってない方。

昨日と同じ状態です。(あたりまえか)
左側が、浸かってた方です。ガスケットは最初からこの状態でした。溶けたりしたわけではないので、あしからず。

この後、灯油で全体を洗浄してからメッキの状態を確認してみます。で、やってみて思ったのですが、防錆効果というのが油のなじみを害しているようです。特にメッキ面では、灯油をはじいてしまって、思うように洗浄できませんでした。
浸かってた方の吸気ポート。

結構綺麗になっています。アルミの地肌が見えますね。
浸かってない方の吸気ポート。

灯油洗浄しても地肌は見えません。今までの洗浄ではこんなもんです。
げげ、雪が降ってきた・・・・今日は4月17日です。

んで、結論としてはNSメッキに使用しても問題はないかと思われます。灯油洗浄後状態を確認してみましたが、メッキ面に見て解るようなダメージは確認できませんでした。

ま、時間と負荷がかからないと解らないこともありますので、今度腰上をOHするときに改めて検証してみたいと思います。
あと、防錆効果が油脂のなじみを害しているように思えますので、焼き付き防止のためにも処理後は別の洗剤等で洗い直してから組み込んだ方がいいと思います。
庭の花壇で、クロッカスが咲いていました。

はれたり雪が降ったり、変な天気だ・・・

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